2023~2024年度 焼津ロータリークラブ
会長 深沢 英雄
私は人類に叡智があることを信じたい。しかし今、世界の状況を見聞きすると、しばし絶望的な未来を思い描いてしまいます。約半世紀近く前の国連で、元西ドイツ首相のブラント氏を委員長とする委員会が、貧困と飢餓、軍縮と開発、環境対策など世界の問題点と人類の生存のための戦略を提案しています。しかし、どれも実現しないまま現代に至っているように思えます。それどころか、ジョージ・オーウェルの「1984」に描かれた社会が絵空事ではないのでは、という危惧さえ覚えます。そうではない、明るい未来を思い描きたいと思いませんか。それは自由と民主主義に基づくものであることは言うまでもありません。
ロータリークラブに入会して、最初に出会った感動が「4つのテスト」です。すべての人が、この基準に基づいて行動すれば、必ず素晴らしい社会が実現するだろうと思えました。そして「中核的価値観」によって、ロータリアン足らしめる不変的な条件が示されたと思いました。このことを理解された先人たちの情熱があったからこそ、ロータリーは素晴らしい事業を世界の様々なところで実践されてきました。変化する時代の中で、明るい未来を思い描き、時代とともに進化していくことが先人たちの伝統をつないでいくことだと思います。
We are proud to be a Rotarian in this small planet
(私たちは、このちっぽけな惑星に生きる一人のロータリアンであることを誇りに思う)
このちっぽけな惑星を、漆黒の宇宙に漂う星屑にしてしまうことなく、輝く地球でありつづけさせるためには、DEIを標榜するロータリーは一つの希望です。各ロータリークラブが、綺羅、星のごとく輝くようでありたいと思います。そのためには、誇れる故郷を持ち、その故郷のために活動(奉仕)していることを語ることのできる自分であることが必要だと考えます。まず身近な地域のニーズを満たす活動をしましょう。その活動を通じて、社会の平和と自分たちの心の平安を広げていきましょう。幸いにも、私たち日本人には「和をもって貴しとなす」という相手を思いやる文化があり。それはすなわち「まごころを添える」ことでもあります。そして、「知行合一(ちこうごういつ)」の精神の系譜者でもあります。
さあ、一人一人がロータリーの価値を高めていくよう行動しようではありませんか。
1年間、村松英和幹事と共に、全員がロータリーを楽しめるように頑張りますので、会員皆様のご支援とご協力をお願い致します。
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